育児と保育士、両立できる?保活に東奔西走するママたち

保育士と保活

保育士と「保活」

保育士不足に焦点があたったのは、深刻な保育園不足が起きたからでした。

今、多くの母親たちは、必死です。保育園への入園が非常に難しく、もはや情報戦の様相を呈してきたのが「保活」です。この「保活」、保育士でも無関係なものではありません。

保育士をしているというと、保育園にスムーズに入る方法はないかと聞かれたことのある保育士さんは少なくないのではないでしょうか。また、自分自身が復帰したいのに我が子の保育園が見つからず・・・という保育士さんもいらっしゃることでしょう。特に保育士は女性が多い職場ですから、こういった話題を耳にする機会が多いと思います。

今日は、そんな保育士とも無縁ではない「保活」について考えてみました。

保育士と保活
保育士と保活

「保活」の勉強会

2016年6月のある週末、東京都内で開かれたのは「働くママのための保活勉強会」です。主催された方は、家族の幸せのため、ママの職場復帰を支援する活動の一環として、今回2回目を迎える勉強会を開催しました。

今回の勉強会に参加したのは、妊婦や乳児をもつ父母、あわせて15人です。その最大の関心事といえば、「入園のためのノウハウ」です。いつから「保活」をはじめたらいいか、預け先がない窮状をどのように訴えればいいのか、参加者から悲痛な質問が矢継ぎ早に飛びます。

「点数稼ぎだけをやみくもにしてはいけません。希望する保育園には、どの程度の忙しさの保護者の子どもが入園できているのか、その上で自分はどの程度の忙しさなのかを、まずは把握しましょう。『○○保育園には、昨年度何点以上であれば入れたのですか?』と保育課に確認するのもひとつの方法です。」

ナンセンスな保活

また、待機児童を小規模保育施設などで解消を目指しているNPO法人フローレンスの代表理事を務める駒崎弘樹さんは、このように指摘します。

「保活ほどナンセンスなことはありません。保活というバカげたことを私たちに強いている国や自事態こそ、責められるべきではないでしょうか。小学校と同じように、どの家庭でも安心して子どもを預けられるように、保育園を全入とするのは、もはや自治体として当然の責任です。市債を発行してでも、この問題には早急に取り組まなければいけません」

収入の1円が合否を分ける

この勉強会に参加した目黒区の会社員女性(39)は、昨年の12月に次女を出産しました。今年の4月から職場復帰する予定を立てていましたが、次女を認可保育園に預けることができず、育休を6月まで延長しなければなりませんでした。今でも保活中に、保育課の窓口から言われた言葉が腑に落ちないといいます。

「1円でも収入が低ければ、認可保育園は入りやすいですから…」

児童福祉法に基づいて設置される認可保育園に子どもを預けられるうえで、最終的に優先されるのは所得税額の低い世帯です。激戦区では、同じ条件に数百人も並ぶケースが見られます。所得や生活レベルをみて、大差がないように感じても、入園の可否が無情に分かれることが少なくありません。

「たとえ年収が300万円でも600万円でも、預けられないことによる窮状に差はないはずです。選考基準を、もっと現状に即した形に見直さなければ、公正さにかけるのではないでしょうか」

保母資格から保育士資格に変更で何が変わったの?(その2)

保母資格から保育士資格

保母資格は保育士資格と何ら変わりません

前回は、「保母」と「保育士」であまり変化のなかったポイントについてご紹介してきました。

復職を考えている方、保母資格から保育士資格と名称が変更になったといっても、自分の持っている「保母資格」が無効になるわけではないので安心してくださいね。

保育園などの福祉施設の就職条件にある「保育士資格」とまったく同じ効力を持っています。

保母資格から保育士資格へ切り替えなければならないなどの手続きが必要なわけでもないですよ。

 

保母資格から保育士資格
保母資格から保育士資格

変更になったのは保育士証交付

変更以前は、保母資格を持っていれば保育園や児童福祉施設に就職することができました。

しかし、変更以降は、資格を持っているだけでは就職することができず、就職する前に必ずやっておかなければならないことがあるのです。

それは、保育士証交付です。

「保母資格」「保育士資格」ともに各都道府県に保育士登録をして、保育士証交付を受けなければ保育職に就けなくなったのです。

保育士証交付を受けずに保育職に就けば違反となり、罰金を支払わなければなりません。

ただし、資格そのものが失効されるわけではないですから、就職する予定がなければ交付を受ける必要はないですよ。

保育士登録の方法は?

保育士登録を行うには「保育士登録の手引き」が必要になりますので、保育士登録事務処理センターに「保育士登録の手引き」を請求します。

保育士登録事務処理センターの住所を記しておきますね。
(2016年8月現在の情報です。正しい情報は公式サイトでもご確認ください。)

〒102‐0083 東京都千代田区麹町1‐6‐2 アーバンネット麹町ビル6階
℡03-3262-1080

保育士登録の手数料は4,200円です。保育士登録の手引きに同封されている振込用紙で郵便局より振り込みます。振替払い込み証明書は、登録に必要になるので、必ず取っておいてくださいね。

必要な書類は
  • 「保育士登録の手引き」に同封されている保育士登録申請書
  • 郵便局で振り込んだ時の振替払い込み証明書
  • 保育士(保母)資格を証明する原本
 

必要な書類に記入して、登録事務処理センターに送付します。

申請先の都道府県の審査、決定を経て、保育士登録簿へ登録されます。

登録後に「保育士証」が交付され郵送されてきます。

手続きから、交付までは約2ヵ月程度を要するようです。

まとめ

保母資格から保育士資格になって大きく変わったのは、「保育士証交付」を受けなければ、保育職に就くことができないということですね。

私の知人で、保育園の短時間のパートを頼まれ職に就こうとしていたところ、保育士登録を知らずに後で気づき、採用が取り消しになったという例があります。

登録の手続きをして「保育士証」を受けるまでには2ヵ月から3カ月をみていく必要がありますから、復職を考えている方は、まず保育士登録を行っておきましょう。

保母資格から保育士資格に変更で何が変わったの?(その1)

保母資格から保育士資格

子育てがひと区切りついて、十数年ぶりに保育士に復帰したいと思っている方、過去に保母資格を取ったものの保育職には就かず保育士需要の高くなっている今、保育職に就きたいと思っている方もいるかと思います。

改めて自分の資格証を確認すると「保母資格証明書」「保母免許」となっていて、保母の名称のままで大丈夫なのかと不安になっている方もいるでしょう。

保育職に就くにあたって、必ずやっておかなければならないことがあります。

保母資格から保育士資格へと変更になって、どこが変わったのかをみていきましょう。

保母資格から保育士資格
保母資格から保育士資格

保母資格から保育士資格へ

保育職から長期間離れていたり、自分の子どもが成長して保育園と縁遠くなると、現状の保育制度を知る機会がなくなりますよね。

看護婦から看護師と名称が変更になったのは普通に認知されていますが、保母から保育士と名称が変わったことを知らず「保母さん」と言っている方はまだいますね。

優しい女性のイメージを感じさせる保母という名称が変わったのはちょっと残念な感じはしますが、資格も保母資格から保育士資格と変更になっています。

1999年4月1日、男女雇用機会均等法の改正に伴い、児童福祉法施行令が改正され、男女の区別のない保育士という名称に変更になったのです。

それまでは、男性の保育士は保父と呼ばれていましたね。しかし資格の正式名称は男性であっても保母でしたから、ちょっと肩身の狭い思いをしていたかも知れませんね。

変更後は、男女の区別のない保育士となり、男性の保育士も少しずつ増えて来ています。

 

保育士資格を取得するには

保育士資格を取得するには、保母時代と同様です。

厚生労働大臣指定の大学、短期大学、専門学校などの指定保育士養成施設に進学し、所定の単位を取って卒業すると取得できます。

もうひとつの方法は、年に一度行われる国家試験「保育士試験」に合格して取得することです。

保育士試験は、費用がそれほどかからないことから、他の仕事に就いているOLや主婦の間で受験する人が増えてきていますね。

 

保育士資格でできる仕事

保育士資格を持っているとできる仕事も保母時代と同様です。

保育園の仕事はもちろん保育園以外の仕事もさまざまにあり、児童福祉施設、助産施設、乳児院、肢体不自由児施設、養護施設などで、保育士として働くことができます。

保育の専門的知識とスキル、愛情で、子どもに基本的生活習慣を身につけさせ、成長発達を促し自立を身につけるよう指導していくことが保育士の仕事、日々成長していく子どもの姿を、間近で見られることが保育士としての大きな魅力ですね。

また、子育てに不安を抱える父母を支える「子育てパートナー」や「保育ママ」の仕事など、保育士の需要の幅は広がってきていますね。

 

変わったことはなに?

ここまで読むと、保母さん時代も保育士の現在も、あまり変化がないように見えますね。名称は変化したけれど、大きく変化していない部分もあるということが理解していただけたと思います。

次回は、違っているところを中心にご紹介します。

保育士の給料に関する厚生労働省の動き(1)

保育士の給料に関する厚生労働省の動き

保育士の待遇は一体いつ改善される?

待機児童問題を解決するために一番重要なこと、それは保育士の労働環境の改善です。

なぜこれが一番かというと、悪循環が関係しているからです。

それは、
保育士の離職率が進む⇒保育園の受け入れ人数が減る⇒待機児童が増える⇒保育園は保育士不足になる⇒保育士が激務になる

といったことです。

保育士の給料に関する厚生労働省の動き
保育士の給料に関する厚生労働省の動き


この負のスパイラルから逃げ出せないため、待機児童問題はなかなか解決しないんですね。

じゃあ、いますぐにでも保育士の労働環境を改善すればいいじゃないか!と思うかもしれません。

厚生労働省もこの事は十分に分かっていて少しずつ待遇改善を行ってはいるのです。

厚生労働省の取り組み

10年前と比較すれば、保育園の施設数は増加しています。

厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」平成27年4月1日を公表します

しかし施設だけ増えても、そこで働く保育士が増えなければ意味がありません。

厚生労働省は何とか保育士の数を増やそうと、2015年3月に「保育士就職促進対策集中取組月刊」として、潜在保育士への働きかけを行っています。

具体的な支援としては
  • 復職お祝い金(自治体によって異なる)
  • 研修制度への参加
  • 給料の引き上げ
です。

潜在保育士はなぜ多い?

何故潜在保育士がこんなにも多くなったのでしょうか。

保育士の離職の一番の理由は「給料が低い」です。
生活が成り立たないため、離職したという人が多いのです。

決して保育と言う仕事に魅力がないわけではありません。
続けたいけれど、続けれないということなんです。

この事を受けて、厚生労働省は保育士の賃金を最大で月1万円引き上げると発表しました。
これは保育士の人数に応じて補助金を追加するというもので、雇用先を通じて給料に上乗せされます。

ようやく「対策しよう」という風潮が出てきた

素晴らしい政策のように思えますが、これはあまり現実的ではありません。

他の業種と比べれば月給が10万円以上開いている保育士の給料に1万円プラスされても焼け石に水です。

ニュースに対する反応も様々でした。↓

保育士給与引き上げ…「励みに」「もっと評価して」 : 大手小町 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

潜在保育士が復職するということにはならないでしょう。

しかし、厚生労働省が保育士の給料に対して問題視していて、対策を取ろう!としているというところは理解できますね。

全国保育協議会とは・入会方法

全国保育協議会

「全国保育協議会」という組織を知っていますか?

保育士さんであれば、もう加入していますという方も多いかもしれませんね。

参加必須の組織ではないので、まったく存在を知らなかったという方もいると思います。

全国保育協議会は、いろいろな情報を収集できたりとメリットの多い組織です。詳しく調べてみました。

全国保育協議会
全国保育協議会

全国保育協議会ってどんなことをしてるの?

社会のニーズの変化と共に、保育業界も大きな転換期を迎えています。
様々な保育のスタイルを提唱していくとともに、保育の環境を整えなくてはいけないのです。

そんな中、全国保育協議会の主な活動としては、
  • 会報誌の発行
  • ホームページなどによる情報提供と広報活動
  • 研修会の企画、開催
  • 保育に関する研究、調査
  • 保育制度について保育関係者の意見をまとめ、国へ提出
などです。

平成26年度の事業計画書では
  • 子育て支援新制度が本当に子どもや保護者を支える制度になるような取り組みを進める
  • 保育組織への制度動向などの情報提供をし、新制度への対応の連携を進める
  • 保育士や保育所長などを対象にした研修の充実
  • 会報誌「ぜんほきょう」を通した情報の提供、支援をすすめる
  • 子育てに関する要望に対応するとともに、保育の機能、役割について社会からの理解を広げる
  • 被災地における保育絵の継続的な支援
  • 災害時における安全・安心な保育の構築にむけた取り組み
が掲げられています。

毎年、その時代のニーズに対応した事業計画を発表するとともに、現場の保育士の声を少しでも政府や厚生労働省に届けるといった役目もしているんですね。

他にも、地域社会に向けて「保育園」はこんなところですよ!というのを伝える役目もあります。
ホームページを見てみると、保育園についての記述もありました。

そこには保育園の種類や幼稚園との違い。
保育園での一日の様子や、子育て支援サービスの情報公開などをしています。

そして保育園に入園するにはどうしたらいいのか?といったところまで伝えてくれています。

全国保育協議会に入会するにはどうしたらいい?

現在、認可保育園の約90%以上が加入している全国保育協議会ですが、ここで加入しているのは保育園での加入になります。
つまり、社会福祉法人〇〇会が全国保育協議会に加入して会員になっているんですね。

この場合、あなた個人での加入ではありません。

個人入会は「購読会員」を

なので、あなた個人で入会したい、と思ったら「購読会員」というものになれるのです。

「購読会員」になると、特典を受けることができます。

それは
  • ホームページの会員限定サイトを閲覧することができる
  • 会報誌「ぜんほきょう」を定期的に購読できる
  • 全国保育協議会主催の大会・研修会に会員料金で参加できる
などです。

あなたの働いている保育園が全国保育協議会に加入していないと思うのなら、個人的に入って保育の情報を共有するということも可能なんですね。

中でも、研修会などの開催については月に1度以上は開催されています。
しかし場所が首都圏に集中していたりすることも、多く首都圏以外の人には参加しにくいかもしれません。

研修内容は「認定こども園」に関するものから、保育研究発表会まであり、最先端の保育事情を学ぶことができるのです。

会費についてですが、年会費12000(税込)となっています。

入会希望の人は、ホームページからでも入会申し込みができますので、気になったらしてみましょう。

 

全国保育協議会のホームページはこちら

全国保育協議会